レンガを使った造園とは?さまざまなレンガを使った造園を紹介
レンガを使った造園は
造園では多く使われるレンガ。
レンガの歴史は長く、紀元前6000年頃まで遡るといわれています。メソポタミア文明を起源とし、そこから世界中で使われるようになりました。
造園では、主にイングリッシュガーデンで使われることが多く、レンガを使った造園はおしゃれでデザイン性が高く、人気です。
そのようなレンガには、実はさまざまな種類があることを知っていますか?用途だけではなく、作り方が異なるものもあります。
今回は、レンガの種類や造園にレンガを使う方法などについて紹介します。
レンガの種類
レンガにはさまざまな種類があり、使う場所によって適したものが異なります。
経年劣化に伴って色褪せていくことで、独特の風合いが出るものや、強度によって適した使用場所が異なる場合もあります。
ここでは造園でよく使われる代表的なレンガを紹介しましょう。
赤レンガ
赤レンガは、レンガと聞いたときに最も連想されやすいレンガです。
粘土を型にはめて焼き上げているため、粘土の成分である鉄分が熱に反応し、赤くなります。
造園だけではなく、建物に使われることも多く、耐久性と強度が高いレンガとして、広く用いられています。
また、赤レンガは劣化しても、廃れた雰囲気がなく、逆に古ぼけた印象が風合いの一つとして好まれるほどです。人為的に作り出すことができないこの風合いは、自然の素材である赤レンガの大きな特徴の一つといえます。
耐久性と強度が高いことから、寒さが厳しく地面が凍結する地域の造園でも使えます。また強度を必要とする場合にも、よく使われています。
耐火レンガ
耐火レンガも赤レンガと同じように、粘土から作られています。
ただし、耐火性に優れた耐火マグネシウムが含まれた成分を焼き上げています。
そのため、熱が加わっても、熱くなるのは表面だけという特徴があります。レンガの裏面まで熱を持つことはないため、造園だけではなく、バーベキューのコンロ台やピザ窯などにも使われています。
耐火レンガは、白っぽいものが多く、造園に取り入れるとアンティーク調のイメージを作り出せます。和風の造園や新築の造園に比べると、少し古い庭であっても違和感を持たせず、使えます。
不成熟レンガと乾燥レンガ
不成熟レンガとは、完成していないレンガという意味ではなく、熱で作られていないレンガのことです。
多くのレンガは、さまざまな成分を含んだ粘土を型で固めたあと、焼いて完成します。しかし、不成熟レンガは、熱を加えず薬剤などを加えて出来上がっています。
不成熟レンガと同じように乾燥レンガも、粘土を焼いて完成させません。乾燥レンガは、粘土を乾燥させて固めます。
不成熟レンガや乾燥レンガは、焼く工程がないため、安く作れます。しかし、粘土を焼いているレンガに比べるともろく、強度は劣ります。
ただし、大きな力が加わったり、建物を支えたりする役割がない造園の場合では、強度が弱くても問題ない場合が多く、不成熟レンガや乾燥レンガは、造園で使われることがあります。
レンガを使った造園
では、実際レンガを使った造園には、どのようなものがあるのか、具体的に紹介しましょう。
花壇
花壇は、レンガを使った造園の中でも代表的なのではないでしょうか。
レンガは、高さやサイズの面でも花壇を作ることに適しています。
花壇としてレンガで囲まなくても、庭にレンガを一段置き、草木を置けば、花壇としてのスペースを作れます。
アプローチ
アプローチは、通路として考えられています。そのため、造園に至るまでの通路として、レンガを施工する場合が多いです。また玄関までの通路をコンクリートにするのではなく、造園に合わせてレンガ張りにする場合もあります。
レンガを並べて施工することで、アプローチが出来上がります。レンガを施工するときに、
並べ方を変えて模様を作ったり、さまざまな色を取り入れたりするとデザイン性の高いアプローチが作れます。
門や壁、水栓
造園では、壁や門、塀などのエクステリアの施工も依頼できます。
造園に合わせて門や壁にレンガを使うと、洋風の雰囲気を演出できます。
また駐車場も造園に合わせてレンガを取り入れると、駐車場のスペースだけに違和感が出ることがありません。ただし駐車場は車の重さが加わるため、使うレンガには強度が必要です。
ほかにも、造園に欠かせない設備に水道や水栓があります。
大きな公園などでは、レンガでできた水栓を見かけたこともあるのではないでしょうか?自宅の造園の水栓もレンガにすれば、水栓だけが雰囲気を逸してしまうことがありません。
オブジェ
レンガは造園そのものだけではなく、鉢植えスタンドなどのオブジェとしても取り入れられます。
高さを作りたいときや、鉢植えを置く場合に、レンガを使うことで単調ではないアクセントをつけられ、造園にデザイン性を持たせられるのです。
また、レンガと石材を組み合わせることでも、造園の個性を作り出せます。
建物や希望のデザインに合わせて
造園にレンガを取り入れる場合には、建物や植えたい樹木などに合わせてデザインする必要があります。
どのようなデザインでレンガを取り入れることが望ましいのか、業者に相談して決めるようにしましょう。建物は和風でありながら、造園だけを洋風にしてしまうと、せっかくそれぞれが美しくても不釣り合いな空間になってしまいます。
また、造園にはメンテナンスや手入れが欠かせません。そのため、樹木や花壇をライフスタイルに合ったデザインにすると、造園がきれいな状態を保てます。
まとめ
文明が始まる頃から私たちの暮らしに存在したレンガは、造園に多く使われています。
さまざまな種類があり、作り方や含んでいる成分が異なるため、使用に適したものも異なります。
レンガを造園で使う場所として花壇をイメージする人も多いでしょう。
造園では、花壇以外でも、アプローチ、門や壁、水栓などにレンガは取り入れられています。また単にレンガを積み重ねるだけではなく、並べ方や色を変えることで、アクセントをつけられます。
レンガを取り入れたいものの、どのようにすればおしゃれな造園になるのかわからないという場合には、業者に相談してアドバイスを受けることもできます。
植えている樹木や草木、建物に合わせて、造園にレンガを取り入れてみてはいかがでしょうか。
会社名:株式会社 造園屋みやび
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