ー造園はデザインを固めておくとスムーズ!決めるときのポイントを紹介ー
業者に造園を依頼するときには、ある程度デザインを案として固めておくのがおすすめです。
作りたい庭のイメージが明確に造園業者に伝わり、理想とする庭を作ってもらえます。
この記事では、庭のデザインを決めるヒントをまとめましたので、参考にしてみてください。
造園でデザインを決める時のポイント4つ
「こんな庭を作ってほしい」という希望があるものの、イメージを言語化することが難しくうまく伝わらないというケースは少なくありません。
そこで、ある程度自分でデザイン案を作っておくことがおすすめです。
造園業者に希望が伝わりやすくなるだけでなく、打ち合わせが円滑に進むでしょう。
1. 庭のイメージを明確にする
まず、理想とする庭のイメージを明確にしましょう。
「おしゃれな庭にしたい」
「外国のようなテイストの庭にしたい」
…といった漠然としたイメージだと、造園業者とデザインや設計をすり合わせるのに時間がかかってしまいます。
「日本庭園風にしたい」などのように、イメージが明確に伝わるよう造園のスタイルを決めてしまうのも手です。
また、以下のように庭でしたいことをリストアップするのもおすすめです。
・池を作って魚を飼育したい
・木で木陰を作り、その下にベンチを置きたい
・庭にハーブを育てたい
・庭に実のなる木を植えて、収穫したい
2.庭の環境を確認する
造園をするときには、庭の環境を把握しておきましょう。
庭を見渡してみて、気になった点や特徴のある点などを書き出しておき、造園業者との打ち合わせで伝えると設計しやすくなります。
【例】
・傾斜がある
・日当たりが悪い
・近くに川が流れているため、地盤が緩いかもしれない
庭の環境によっては、理想とするデザインの庭を作ることが難しい場合があるためです。
また、造園業者から、庭の環境や特徴を上手に活かすデザインを提案してもらえる可能性もあります。
なかでも、庭で植物を育てたいという方によく確認していただきたいのが日当たりです。
すべての植物が日当たりの良い場所を好むとは限りません。
庭の周辺環境や方角によって日当たりの良し悪しが変わり、育てるのに適した植物も異なります。
「東側に大きな建物があるので、午前中は陽がささないが、午後以降は日当たりが良い」
「周囲に大きな建物がなく、庭が南向き。どの時間帯でも日当たりが良い」
…など、おまかな日当たりを把握しておけば、どのような植物を植えるとよいか把握しやすくなるでしょう。
3. 物の配置やレイアウトを決める
どこに何を置きたいか、または作りたいかも事前にある程度決めておきましょう。
簡単なもので良いので、希望の配置を図やイラストなどに書き起こしておく造園業者に伝えやすくなります。
例えば、以下をどこに作る、または配置するかを決めておきます。
・花壇
・池
・ベンチやテーブル
・植栽
レイアウトなどの希望がわかっていれば、造園業者もその希望を踏まえて、最終的な庭のデザインや設計を考えます。
理想的な庭に近づけてくれるでしょう。
4.懸念点を洗い出す
最後に、おこしたデザインを見直して不安な要素がないか洗い出します。
例えば、次のように懸念点を書き出します。
・庭に樹木を植えたいけれどそのスペースがあるか
・イングリッシュガーデン風の庭にしたいけれど、和風の家にマッチするか
・池を作りたいけれど、継続的にメンテナンスが可能か
懸念する要素があれば、無理だと諦める前に造園業者に相談してみましょう。
良い解決策や代替案を提案してくれる可能性があります。
造園でデザインを決めるヒント
庭をデザインするときには、造園のスタイルを知っておくと便利です。
イメージが固まらないというときは、自分が理想とする庭に近いスタイルのものを参考にすると、デザインを決めやすくなります。
また、造園業者に「ビオトープにしたい」「英国スタイルのような洋風の庭にしてほしい」と伝えれば、イメージが伝わりやすくなるでしょう。
次からは、造園でデザインを決めやすくなるよう、代表的なスタイルを紹介します。
日本庭園風
日本庭園とは、日本の伝統的なスタイルのこと。
「和風庭園」とも呼ばれています。
石や植栽など自然界に存在するものを取り入れ、左右非対称に配置されることが特徴です。
古来より日本に伝わるおとぎ話や和歌から着想を得て表現するなど、芸術性のある造園スタイルです。
和モダン
和モダンは日本庭園の雰囲気や要素を残し、現代的にアレンジしたものです。
和風と洋風のどちらにも馴染み、上品で優雅な趣があり、スタイリッシュさも感じられます。
日本庭園風に造園したいけれど、自宅の外観とマッチしそうにもないという時には和モダンにすると、おしゃれな雰囲気に仕上がるでしょう。
ビオトープガーデン
ビオトープとは「生き物の暮らす場所」「小さな生態系」という意味で、森や草原、川、湖、海など生き物が生息する場所を指します。
人工的に作られた場所であっても、生き物の暮らしを支える空間であればビオトープに分類され、造園で作られたものも例外ではありません。
造園で小さな川や池を作るだけでなく、大きな鉢などで水草とメダカを育てるだけでもビオトープといえます。
自然が少ない都市部でも、ビオトープを作ることで自然を身近に感じられるでしょう。
イングリッシュカーデン
その名の通りイギリスでよく見られる庭で、自然の姿を再現したスタイルです。
イングリッシュガーデンには種類があり、一つは「風景庭園」と呼ばれる湖や川周辺の田園風景を再現したものです。
もう一つは、草花が咲き乱れている姿を表現した「コテージガーデン」で、こちらの方が取り入れやすいでしょう。
ハーブや低木を植えるほか、ガーデンオーナメントなどの雑貨も取り入れると、イングリッシュガーデンらしさを演出できます。
南フランス風ガーデン(プロヴァンス・スタイル)
フランス南部にあるプロヴァンス地域で見られる農家風スタイルの庭です。
石畳で小道やレンガの外構、テラコッタのコンテナ、アイアンの鋳物などが飾られていることが特徴です。
プロヴァンスで栽培されているオリーブやラベンダーなどを植えると、南フランス風ガーデンらしくなるでしょう。
まとめ
理想の庭を作るには、造園業者に希望のデザインをいかに明確に伝えるかがポイントです。
希望のデザインが明確であればあるほど、意思の疎通がしやすくなるでしょう。
造園のデザインによっては、環境や技術の問題で実現できない可能性もあります。
そのような場合でも、造園業者側も代替案を提案してくれ、満足できる仕上がりになります。
希望の造園デザインを図におこしたり、理想に近い造園のスタイル画像をWebサイトなどから引用したりして、造園業者に相談してみてはいかがでしょうか。
会社名:株式会社 造園屋みやび
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